vol.12 ハッカ油のふるさと「KITAMINT FACTORY」見学と北見のハッカのお菓子あつめ!
ハッカ油はここで作られています!
北海道・北見のお土産といえばこのミントグリーンのパッケージをイメージする方も多いはず。 今回の特集はまず、このハッカ油が作られている「KITAMINT FACTORY」へ行ってきました! 「KITAMINT FACTORY」は株式会社 北見ハッカ通商の新社屋として、2019年5月に完成しました。
さっそく中へ入ってみると、天井が高く開放的で、天気の良い日には光が溢れる、 チョコミント・カラーのアクセントがすてきな見学エリアがお出迎え。
かつて北見市はハッカ栽培が盛んで、最盛期には北見から世界へハッカの輸出が行われていました。 ここでは、その北見ハッカの歴史やそれにまつわる資料などが展示されています。 1983年まで北見市にはハッカ油精製工場である「ホクレン北見薄荷工場」があり、 ここで作られたハッカ油が日本や世界中へ輸出されていました。 その当時のようすがわかる「ホクレン北見薄荷工場」のジオラマには、今も現存する「ハッカ記念館」の前身の研究所もありますね! (煙突の下にある白い建物)
そしてこの見学エリアでもっとも目を引くのがこの大きなハッカの結晶!高さ約70cm、重さはなんと20kgもあるそう! ハッカ油を特別な方法で冷却し、時間をかけて作られたこの結晶は、近くで見ると針状にきれいな結晶が並んでいるようすがわかります。 この結晶は横に展示してある蓋つきの容器で作られました。蓋の隙間からほのかにハッカの香りがしましたよ〜!
他にも原料によって形の違いがわかるハッカの結晶の展示もあります。 天然のハッカと、合成ハッカ、それぞれ香りにも見た目にも違いがあります。 透き通ってキラキラした結晶や、雪や氷のような白い結晶、とてもキレイ!
モヒートに使われたり、スイーツの上にちょこんと乗っているスペアミントやペパーミントは、 飲食店やスーパーで目にしたことがあると思います。 それ以外にも実はたくさんの種類があることをご存知でしたか? こちらでは、日本や世界のハッカの種類がわかるエリアもあります。 歯磨き粉のような香り、フルーツのような香り、種類によってさまざまな香りがあることを体験できるコーナーも。
そして実はハッカはシソ科の植物で、ハッカの花はシソの花に少し似ています。 しかし花が咲いても不稔性(種ができないこと)の場合が多く、根から増やして栽培することもあるそう。
見学エリアの奥には、実際に蒸留することができる大きな蒸留器も設置されています。 いつかこの大きな蒸留器でハッカの蒸留をしているところも見てみたい〜! 過去の特集では小さな蒸留器具でハッカの蒸留を体験しました。その時のハッカと草の匂いを思い出します!
もちろんハッカ油を製造しているところを見学できるエリアもあります。 タイミングが合えば、このように見学エリアから、ハッカ油をガラス瓶に充填しているところなどを見ることができますよ!
見学を終えたら、併設のショールーム兼ショップにて、(株)北見ハッカ通商の商品を購入することができます。 ハッカ油だけでなく、ミントキャンディーやMentab(メンタブ)、ハッカの香りとひんやり感が気持ちいい入浴剤など さまざまな商品があります。ハッカ油と、新発売のMentab(メンタブ)チョコミント味はリピーター多し!
(株)北見ハッカ通商勤務・北見市常呂町のカーリングチーム、ロコ・ステラの選手でもある 松澤弥子さんに(株)北見ハッカ通商のオススメ商品を伺いました!
笑顔がとても可愛らしい松澤弥子さん。 北海道名寄市出身、お父様の影響で小学生の頃にカーリングを始めたそう。 現在は、北見市常呂町のカーリングチーム、ロコ・ステラに所属し、 午前中は会社でのお仕事、午後は常呂町のカーリングホールで練習をしています。なかなかお忙しい毎日を過ごされていますね!
そんな松澤弥子さんのオススメ商品はこちら「チョコミントキャンディー」とのこと。 「会社に入る前までは、チョコミントがちょっと苦手だったのですが、 こちらに来てから、Menbisなどチョコとミントのクッキーを食べるようになって、その美味しさに気づきました(笑) チョコミントキャンディーはミントが苦手な方でもおいしく食べられるかな、と思います。 乾燥する季節にはこのキャンディーで喉を潤していただきたいです。」 なるほど〜!おいしく喉を潤すにはオススメですね! 「もうひとつオススメしてもいいですか?」 もちろんです(笑)もうひとつはなんですか?
「もうひとつのオススメはミントクリームです。20g入りと80g入りの2サイズがあります。 保湿がしっかりできてミントの香りがさわやかな使い心地です。 カーリング場や遠征などで飛行機に乗ると乾燥していることが多いので保湿に使っています。 手や体など乾燥が気になるいろいろなところにお使いいただけます。 80gの大きい方をご購入いただくと、ポーチに入る8gのミニサイズのミントクリームをプレゼントしていますよ(笑)」 持ち歩きに便利なミニサイズのプレゼントは嬉しいですね! 松澤弥子さんありがとうございました。これからのご活躍を応援しています!
北見から「北見ハッカ」を発信し続けるために
北見から北海道内、さらに日本中に商品が並んでいるのを目にする「ハッカ油」。 永田 裕一社長から、“ハッカ油が北見から日本中へ”広まったきっかけや、 “株式会社 北見ハッカ通商と北見工業大学との共同研究”について、お話を伺いました。
1983年にホクレン北見薄荷工場が閉鎖しました。その翌年に北見のハッカが世界へ広まったこの素晴らしい歴史を背景に、 「ハッカの灯を決してはいけない」という想いから株式会社 北見ハッカ通商は誕生しました。 北海道・北見の素晴らしいハッカの文化を後世にも伝えるべく、 ハッカ油から始まり、今ではさまざまな商品をラインナップしています。
ハッカ油の販売を始めた当初、なかなか売り上げが伸びなかったのですが、 日本中へ広まったのは北海道物産展への出店がきっかけでした。 北海道物産展のバイヤーに求められていた「地域の強いカラーが打ち出されている商品」にちょうど北海道・北見のハッカ油が合致し、 数年かけて80店舗近い物産展に出品できるようになりました。 また、一度購入し使っていただいたお客様から、使った感想などが口コミで広まり、百貨店への問い合わせなどの反響もあったことで、 次第に全国銘品コーナーやアンテナショップにて常時販売されるようになったのです。 SNSのなかった時代ですから、物産展の影響は大きいですね。
ミントキャンディー、メンタブ、メンビスには、北海道・オホーツク・北見エリアの農場からハッカを買い付け、 そこで栽培した和種ハッカを原料としたハッカ油を使用して製造しています。 近郊で栽培されたハッカを集めるだけでなく、乾燥したハッカから効率良くハッカ油を蒸留するのが課題でした。
そのような背景もあり、3年ほど前から静岡県にある沼津工業高等専門学校で種の保存をはじめ、 収率の良い品種への改良や、栽培方法の開発を始めました。 継続して研究を行い結果を出していくために、北見工業大学と2019年に共同研究を行うことを正式に発表し、 未来に向けて目標を設定し、研究を進めていただいているところです。 商品が売れることは嬉しいですが、地場産の原料の供給も合わせて発展しなければなりません。 栽培から収穫までにおける高効率化およびハッカ油成分の高収率化など、 北見のハッカの灯をともし続けるために、さらなる進化を推し進めています。
ハッカのお菓子をあつめてみたよ!
ハッカの街・北見にはいろいろなハッカのお菓子があります! 今回はこれだけあつめることができました。どれもおいしそう〜!どれから食べてみようかな・・・
・・・とその前に! 北海道をドライブしたことのある方なら「ハッカ樹氷」の看板を見たことがあるはず。 その「ハッカ樹氷」を作っている株式会社 山樹氷の高桑 弘基 専務にもお話を伺ってきました。
1950年創業の株式会社 山樹氷のロングセラー銘菓、ハッカ樹氷の人気は、 北見市留辺蘂町の温根湯温泉にある「美白の湯 大江本家」のお茶菓子として提供され始めたのがきっかけ。 そこから現社長の発案で、売れるにはもっとみんなに知ってもらおう!と、 北海道内の主要道路沿線にハッカ樹氷を看板を設置しました。 最初は自前で看板を手書きしていたこともあったそう。
ハッカ樹氷をはじめ、ハッカ物語、どってんこいたと豆を砂糖とハッカでコーティングしたお菓子を製造しています。 豆は大正金時豆と白花豆、ピーナッツ。 特に大正金時豆と白花豆はここオホーツク・北見エリアでも栽培されている豆です。 また、北見菊まつり限定で菊人形という名称でバリエーション豊かなフレーバーになったり、 流氷がやってくる冬季限定で流氷物語という名称で流氷をイメージしたカラーで販売される、 ハッカと白花豆のお菓子もあります。 地元の素材を活かしたシンプルな製法、それこそが愛され続けてロングセラーとなる秘訣なのでは、とお話を伺った中で感じました。
ミントくんと一緒にハッカのお菓子を楽しもう!
ここからは、北見生まれのミントくんとハッカ記念館スタッフのタナカさんにも参加してもらい、 一緒にあつめたハッカのお菓子をいろいろ食べてみます! ハッカの葉をくわえているミントくん、ハッカのお菓子も大好きなはず。
中に入っている豆と外側にコーティングされているハッカ・砂糖などの種類によって見た目も風味もさまざま。 画像左から、 ハッカ物語(白花豆・株式会社山樹氷)・・・大きな白花豆の甘納豆に上品な甘さとハッカ爽やかさが合います。 ハッカ樹氷(大正金時豆・株式会社山樹氷)・・・しっとり柔らかな大正金時豆の甘納豆からしっかりとした豆の風味を感じます。 はっか豆(大豆・株式会社北見ハッカ通商)・・・パリポリ食感の香ばしい大豆とすっきりハッカ風味に何度も手が伸びます。 どってんこいた(ピーナッツ・株式会社山樹氷)・・・ピーナッツとハッカの組み合わせ、以外とないかも!?実はベストマッチ! はっかまめ(大豆・有限会社 ハッカ豆本舗)・・・炒り大豆の香ばしさとすっきりハッカの風味、何粒でも食べちゃいそう。
「どれもおいしそうだね〜ミントくん!ではおひとつどうぞ〜!」
パリポリぱりぽり「おいし〜!おかわり〜!」
「今度はミントくんがかわいくパッケージになったハッカ飴を食べてみよ〜!」
ハッカ飴も北見のお土産としては人気の一品。同じハッカ飴と一括りにするなかれ。実はそれぞれ風味が異なります。 画像左から チョコミントキャンディー(株式会社北見ハッカ通商)・・・和種ハッカを使ったすっきりした甘味のチョコミント。 ペパーミントキャンディー(株式会社北見ハッカ通商)・・・北見ハッカ飴にメントール1.5倍増量。まろやかさの中にハッカの風味が!? はっか糖(ハッカランド)・・・ハッカがほんのり香る昔ながらの素朴な味です。 ミントくんのハッカ飴、ミントくんのチョコミント飴(永田製飴株式会社)・・・ミントくんのパッケージとリーフ型の飴がとってもかわいい! 北見ハッカ飴(株式会社北見ハッカ通商)・・・こちらもリーフ型で見た目もかわいく、程よい清涼感と甘味で食べ終わりも爽やか。
「ミントくんの葉っぱと同じ形だね!」
「ミントくんどうぞ!」「チョコミントキャンディーもおいしい!」
「次はさくさくクッキーを食べてみよう!」
年齢の若い方に人気の、クッキーとタブレット菓子。 新しく発売されたメンタブチョコミント味はひとりで何個も購入していく人もいるとか! プレミアムチョコミントクッキー(鈴木製菓株式会社)・・・ミント感を主張しすぎないチョコミントとベストマッチのさくさくクッキーがヤミツキに。 MenBisメンビス(株式会社北見ハッカ通商)・・・北海道産和種ハッカによるほんのりミント風味のビスケットとチョコですっきりとした甘さ。 Mentab メンタブ チョコミント味(株式会社北見ハッカ通商)・・・こちらも和種ハッカ配合。チョコの奥からミントの風味がやってきて新しい味!ぜひ食べてみて。 Mentab メンタブ (株式会社北見ハッカ通商)・・・和種ハッカ配合によるやわらかい清涼感のハッカ風味がお口の中を心地よくしてくれます。
「じゃあ、今度はぼくからタナカさんに〜!」「ありがとう!ミントくん」
パクッ!さくさくさくさく・・・ 「おいしい!チョコミントが苦手な人でもこれは何個でも食べちゃいそう。 北見のハッカのお菓子はどれもおいしくてみんなにオススメしたいね!ミントくん!」
ミントくんもオススメのハッカのお菓子、ぜひ食べてみてね!
北見に来た時には、北見のおいしい焼肉もいいけれど、ぜひ、ハッカのお菓子も食べてみてくださいね! 一度食べたらまた食べたくなる味ですよ〜!
取材・撮影協力
株式会社北見ハッカ通商
https://hakka.be/
〒090-0056 北海道北見市卸町1丁目7番地3
TEL / 0157-66-5655
営業時間:9:00〜17:30
定休日:土曜、日曜、祝日
株式会社山樹氷
http://sanjyuhyou.co.jp/
〒090-0811 北海道北見市泉町3丁目10-30
TEL / 0157-23-3354
営業時間:9:00〜17:00
定休日:土曜、日曜、祝日
※工場見学はやっていません。
北見ハッカ記念館
http://www.kitamihakka.jp/
〒090-0812 北見市南仲町1丁目7番28号
TEL・FAX / 0157- 23-6200
開館時間:9:00~17:00(5月〜10月)9:30~16:30(11月〜4月)
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、祝日の翌日、年末年始(12月30日~1月6日)
ハッカ記念館ホームページにて休館日カレンダーを確認できます。
ハッカのお菓子は、北見駅ほか、
北見市内のお土産販売店や、スーパーなどでお買い求めいただけます。