vol.16 北見のワイナリーへ!
北海道北見市端野町には、2つのワイナリーがあります。 ワイナリーはワインを製造するところ、ヴィンヤードはぶどう畑。 今回の特集では、2つのワイナリーを紹介します。
北見のワイナリーマップ
北見市街から美幌町に向かって国道39号線を進んでいくと、看板が見えてきます。 この看板が入り口の目印!国道からここで曲がり、道なりに進んでいくと、「インフィールドワイナリー」、 さらに進むと「ボス アグリ ワイナリー」があります。
美しいぶどう畑に囲まれた「ボス アグリ ワイナリー」
国道39号線から入り、突き当たりまでやって来ると、きれいに手入れされたぶどう畑が斜面いっぱいに広がっています。夏の終わりから秋にかけて、ワイン用のぶどうたちが実っている様子を楽しむことができます。晴れた北海道の空の下に、広がるぶどう畑の景色は壮観です。ぶどう畑の斜面を駆け抜ける風がとても気持ちいい!
ぶどう畑を横切り進んでいくと「BOSS AGRI WINERY」とワイン樽が目印の入り口にたどり着きます。 入り口すぐの場所には「BOSS AGRI WINERY」さくらワインショップ(直売所)があります。
ショップ内では、ワインボトルをくわえた木彫りの熊がお客様をお迎え。 迫力がありながら、なんともユーモラス! こちらでは「桜夢雫」シリーズのワイン各種が勢揃い。ここでしか買えないワインもあります。
ボス アグリ ワイナリーの「桜夢雫」
ボス アグリ ワイナリーのワイン「桜夢雫」(さくらゆめしずく)は、ここ北見市端野町のぶどう畑で収穫したぶどうのみで作られたワインで、向かって左から、山幸、清舞、緋色ロゼ、緋色、おと、かのん、かなで、オホーツクブラン、桜ロゼ、しばれわいん、ラストハーベスト、全11種類(2021年9月時点)のラインナップがあります。
原材料となるぶどうの品種は、山幸(やまさち)種、清舞(きよまい)種をメインに、シャルドネ、ピノ・ノワール、キャンベル・アーリー、ナイアガラ種も栽培しています。なかでも、山幸種、清舞種は、寒冷地に強い山ぶどうを元に作られた品種なので、北見の厳しい寒さにも負けず、たくましく実るぶどうなのです。
ボス アグリ ワイナリー オーナー深田英明さんにお話を聞きました
2018年までは仁木町のベリーベリーファーム&ワイナリー仁木に醸造を委託、2019年にはインフィールドワイナリーに醸造を委託していました。 そして2020年、自身で醸造免許を取得し、こちらのワイナリーで念願のワイン造りがはじまったそうです。
収穫したぶどうは手作業で除梗(ぶどうの実を枝のような部分:果梗から取り除く)、圧搾する場合はぶどうの種が割れないように状態を見ながら優しく圧搾するなど、丁寧に時間をかけます。また、ワインエキスパートの資格を持つスタッフからのアドバイスも取り入れながら、より良いワイン造りをなされているとのことでした。 美しいぶどう畑に囲まれて建つワインショップでは、深田オーナーや奥様、スタッフからワインやぶどうの説明を聞きながらワイン選びができることもうれしいポイント。
ぶどう畑を始めるまでは、深田さんはこの地で酪農をされていたそうです。 その時使っていた納屋などの材木を再利用し手作りした東屋やガーデンテーブル・チェアは、オシャレでとてもすてきでした。こちらのピザ窯も手作り! ワインと一緒にピザも楽しむことがあるそうで、とてもうらやましいです。
「人見知りしなさすぎて番犬にはならないんだよね」と笑顔で話す深田オーナーの話を一緒に聞いている愛犬のボスくん。こちらのワイナリーの名前の由来でもあります。 初めて会ったのにとても人なつこく、終始リラックスした様子。
ワイン造りや、それにまつわるさまざまなお話を、とても面白く、楽しく、聞かせてくださいました。 深田オーナー、ありがとうございました!
ボス アグリ ワイナリー
〒099-2231 北海道北見市端野町緋牛内793番地1 TEL / 0157-57-2102・090-3396-4357 FAX / 0157-57-2102 ワインショップ(直売所) 営業時間:8:00〜18:00(年中無休)
ボス アグリ ワイナリーの「桜夢雫」はこちらでもお買い求めいただけます
北見市内の以下の店舗にて「桜夢雫」を購入可能です。 アークスグループスーパー各店舗 コミュニティプラザパラボ セイコーマート一部店舗 ローソン端野緋牛内店・北見ひかり野店
和牛農家がつくったワイナリーはここだけ!インフィールドワイナリー
牧草地の丘の上にある「インフィールドワイナリー」は、2019年よりこちらでワインの醸造を開始。 おいしい和牛と一緒にワインも飲むことができたら、と着想を得て、 北見和牛を育てている代表・中野克巳さんの未来ファームのワイン部門として始まったそうです。 こちらのステキなロゴマークには、牛とぶどうがあしらわれています。
丘の上のワイナリーには、ワインショップ(直売所)とレストランスペース(2021年10月時点ではイベント時のみ利用可)があり、そこから下階のワイン醸造施設を大きな窓から見学できます。 時期が合えば、実際にワインづくりが行われているところを見られるかも。
また、丘の上から見下ろす眺めは本当に気持ちがよく、天気が良ければ、遠く阿寒の山々を眺めることもできるそう!時期によっては、こんなステキなところでワインと和牛を味わえるイベントが行われているので、公式SNSでチェックしよう!
ワイナリーの敷地内には、とても人なつこいポニーの親子がいて、 人の姿をみつけると、近寄ってきます!かわいい!
インフィールドワイナリーのワイン
ボスアグリワイナリーのぶどう畑と隣接して、インフィールドワイナリーのぶどう畑があります。 こちらでぶどう栽培に携わり、中野代表の次女である森裕子さんにお話を伺いながら、畑を案内してもらいました。 寒さに強い山幸種、清舞種のほか、ピノ・ノワール、ドルンフェルダー、ツヴァイゲルトレーベ、シャルドネ、ミュラートゥルガウを栽培。寒さに弱い品種はなかなかワイン作りに足りる収穫量が確保できないこともあるそう。
また、大切に育ててきたぶどうを鳥やキツネ・タヌキ、ハチなどが、おいしく熟したものをちゃんと見分けて食べてしまうのだとか。野生の動物の嗅覚はすごいですね!
現在、こちらのワインショップで購入可能なのは、余市産のぶどうで作ったワイン。 北見産のぶどうで作ったワインは、生産量に限りがあるため、 現在は、イベント時のみグラスワインでの提供・販売となっています。
未来ファーム・インフィールドワイナリーのミライ
「インフィールドワイナリーで収穫したぶどうのみで十分な量のワインが生産できたら、いつか、ここでたくさんの人にワインと和牛を楽しんでもらえる大きなイベントができたらいいな、と思って頑張っています」森さんにお話を伺っていると、わくわくしてきてこちらも笑顔になってしまいます。 ワインはこちらのショップで購入できますが、未来ファームの和牛「北見和牛」は、高級和牛として都内や海外 などへ流通しているので、なかなかお目にかかれない! ぜひ、将来的にこちらで和牛も楽しめるイベントを開催してほしいですね。
ワインショップもボトルのラベルも、モダンでおしゃれな雰囲気。 北見産ぶどうのワインには、丘の上のインフィールドワイナリーがデザインされています。
また、もうひとつのラベルは「納屋に猫が住んでいるので、猫と牛とぶどうをデザインしてもらいました」とのこと。 牛の背中にも猫が乗っていてかわいい!
とても大変なぶどう栽培の中に、大きな夢が広がっていて、話を伺っているこちらにも元気をたくさん分けてもらいました。森さん、ありがとうございました!
インフィールドワイナリー
〒099-2231 北海道北見市端野町緋牛内715番地10 TEL・ FAX / 0157-57-2358 ワインショップ(直売所) HPまたはFacebookにて確認、または要問合せ https://miraifarm.co.jp/ https://www.facebook.com/infeeldwinery/ 株式会社未来ファーム 〒099-2231 北海道北見市端野町緋牛内179番地8 TEL / 0157-57-2052 FAX / 0157-57-2140
収穫体験の限定イベントも!詳しくはHPまたはSNSをチェック!
時期によっては収穫体験やグラスワイン販売などのイベントを開催していることもあります。 (画像は過去の収穫体験の様子)
北見市ふるさと納税の返礼品にワインの取り扱いがあります。 ほかにも、北見のおいしいものがそろっています! 詳しくは北見市のWEBページでご確認ください。