vol.07 寒いからこそおいしい?!北見厳寒の焼き肉まつり
外で焼肉を食べるのは、夏だけじゃないんです!
焼肉の街・北見市では、気温が一段と冷え込む真冬の2月に、外で名物の北見焼肉を食べるという、なんとも過酷なイベントが開催されいているのです!なんでも、北見市内のとある転勤族の方々が、「北見の寒さとうまくて安い焼肉をPRしよう!」と発案されたことから始まったこのイベント。2000年2月29日に初めて開催されてから、今回で19回目を迎えました。北見市の2月は、平均気温の最高が-2℃前後(プラスにならない!)、最低が-10℃を下回り、外を歩けば吐く息も白く、手袋・マフラー、ダウンジャケットなどの防寒着が欠かせない季節です。そのような気温の中で、しかも外で焼肉を食べるなんて・・・!と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、北見市民はもちろん、道内外から参加する人もいる、本気の焼肉好きが集まる一大焼肉イベントなのです。
さっそく「北見厳寒の焼き肉まつり」へ行ってみよう!
今回は地元在住のこちらの4人に案内してもらいました!イベントに参加するために必要なものは、まず、前売券。豚ホルモン・牛サガリ・豚肩ロース・北見産玉ねぎ・焼酎&ソフトドリンク飲み放題付きです。そして、とにかくこの暖かい服装が必須!寒さに負けず焼肉を楽しむためには重要なポイントです!体や靴の中にカイロを貼ったり、首にはフリース素材のネックウォーマーを身につけたり、防寒対策はガッチリと!
JR北見駅前に待ち合わせて、みんなで会場に向かいます。すると・・・!遠くに明かりに照らされ、煙が空高く上っていくのが見えます。「あの向こうが会場だよね!」「空が白くかすんでいるね!すごい!」駅の横にある駅裏方面へ通じる「みんとロード」を通り、オレンジ色の明かりが灯る北見芸術文化ホールの前を通り、さらに進んでいくといよいよ会場が目の前です。「さっき見た煙よりすごい!」「焼肉のいい匂いがしてきたよ〜」会場全体の空が、広く白い煙に覆われ、焼肉の匂いが充満しています!
会場に入ると、入り口両サイドに「肉引換コーナー」が用意されています。ここでまず、前売券を肉・割り箸・取り皿と交換します。引換に並んでいる人たちも、頭からつま先までしっかり着込んでいますね!限定2時間の屋外イベントとはいえ、気温はずっと氷点下!耳が痛いくらいに寒いので、帽子や耳当てなどの防寒具も必須です。
肉引換コーナーのお兄さんに前売券を渡して、豚ホルモン・牛サガリ・豚肩ロース各100gとカットされた北見産玉ねぎと割り箸・取り皿のセットを受け取ります。
この日は過去最多の来場者数約1,900人が集まりました。たくさん着込んだ人たちが集まって、七輪の炭火で焼肉を楽しんでいます!肉引換の次は、席を確保します。「ここ七輪ある〜!」「じゃあ、ここに座ろうよ!」着席して、焼肉の準備を開始!
さあ!「厳寒焼き肉」を始めよう!
牛サガリ・豚肩ロースのパックには塩こしょうがセットに、豚ホルモンは個別にパック、カットされた北見産玉ねぎも袋に入っています。北見焼肉は、味付けなしの牛サガリと豚ホルモンを七輪の上にのせてから塩こしょうをかけたり、焼きあがった後、取り皿に入れた生ダレ(すりおろした香味野菜や果物が入った非加熱のタレ)をつけて食べるのが基本。今回の焼き肉まつりでは、ベル食品「焼肉のたれ 行者にんにく 醤油味」と「ポッカレモン100」が各席に用意されていました!行者にんにくとは、北海道ではメジャーな山菜で、にんにくの名前がつくとおり、それに近い味がして、食べた次の日には「昨日、行者にんにく食べたでしょう?」と言われるほど。そのタレとは、北海道らしさ全開ですね!
食べる準備ができたところで、北海道限定発売のサッポロクラシック「北海道冬のまつり缶」で乾杯〜!
2018年は「北海道」という名前になってから150年の記念すべき年。それを記念したロゴや、道内の冬のまつりがデザインされたものになっていて、かわいいです!「北見厳寒の焼き肉まつり」も載っていました。さあ!ここからさらに肉を焼きますよ〜。おいしいビールを飲んで、おいしい肉を食べて、次々と肉を焼きながら、だんだんと寒さより楽しさが増してきました!
その一方で、徐々に気温が下がってきます。スタートして1時間もするとー9℃に!やっぱり冷え込みますね!しかし、地元の人に聞くと「まだまだだよ〜!−10℃以下でやっと本当に寒いな〜となるよ!」
焼肉のほかにも、北見のおいしいものがたくさん!
このイベントの楽しみは、肉を七輪の炭火で焼いて食べるだけじゃない!北見市内の飲食店をはじめとした、北見グルメのお店が多数出店しています。さっそく今年食べた北見グルメをご紹介〜!
まずはこちら、「北海道猟友会 北見支部 若猟会」の方々によるお店。オレンジの帽子をかぶっている方が猟師の方です。女性で猟師されている方もいるんですね!「エゾシカのおいしい部位はどこですか?」「背中あたりがおいしいね!」販売開始後、すぐに売り切れてしまうというエゾシカの焼肉をさっそくいただきます。
「いただきまーす!もぐもぐ・・・うん?!やわらかくておいしい!」エゾシカ肉は脂質が少なく、高タンパクで、実はヘルシーな食材。北海道ではスーパーなどの小売店で販売されていることもあり、割と身近なエゾシカ肉です。焼肉のほかにも、カレーや、ステーキ山わさび添えなどで楽しまれています。
次はこちら!オホーツクビールの冬季限定発泡酒「メープル ホッティ」。湯せんで温め、飲む直前にメープルシロップをとろーり入れていただくビール。
温められたことで、アルコール分も弱まって、甘くて飲みやすい!キンキンに冷えたビールもおいしいけれど、寒い時は温かくて甘いホットビールもいいね!
なんと、今回は東京・高円寺にある「オホーツク北見焼肉 のっけ」も出店されていました!都内でも北見焼肉を食べることができるとあって、人気があるそうです。中でもオススメメニューの「北見煮モツ」をいただきます。
「おいしい〜あったまる〜!」煮込んであるものの、さらりとした味噌味のスープに、モツと野菜がたっぷり入っています。冷えた体に染みる〜!
寒くても、甘いものは食べた〜い!
最後にご紹介するのは「くんねっぷミルククラウン」のソフトクリーム!こちらのお店は、北見市の隣、訓子府町の酪農家の方によるお店です。濃厚なミルクの味、さっぱりとした甘さが人気で、寒くても、ソフトクリームを求める行列が絶えませんでした!
タレも、ドリンクも凍りつく、厳寒の焼き肉まつりはいかがでしたか?
飲みかけのドリンクや、使いかけのタレが、少し放置すると、バッチリ凍りついていました。この日、まつりが終わる頃にはー10℃を下回るほど。この寒さを焼肉を食べならが仲間と乗り越える一体感は北見ならではの体験ですね!
焼き肉まつりの後は、なんと2次会も焼肉のお店へ行くとのこと!理由を聞くと、「寒い外で食べる焼肉もいいけれど、やっぱり暖かいとこでも食べたいよね〜!」「まつりはイベントとして楽しんで、その後は体を温めながら、もうちょっと焼肉もしたいし!」とのことでした・・・。お見それしました!
会場の設営から後片付けまで、ありがとうございました
イベント当日は、日が暮れる前に席の用意、開場前から終わる頃まで、炭火や七輪の用意、その他たくさんの準備作業など、実行委員会の皆さん、ありがとうございました!今回ご紹介した「北見厳寒の焼き肉まつり」は2019年に、記念すべき20回目を迎えます。オホーツクの冬旅の寄り道として、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。前売券の発売は(一社)北見市観光協会にお問い合わせください。
取材・撮影協力
一般社団法人 北見市観光協会
〒090-0040 北海道北見市大通西2丁目2-1 大通ビル1F
TEL / 0157-32-9900 FAX / 0157-32-9877
http://kitamikanko.jp/index.html
北海道猟友会 北見支部 若猟会のみなさん
オホーツクビアファクトリー
〒090-0037 北海道北見市山下町2丁目2-2
TEL / 0157-23-6300
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:40)
定休日:年末及び元日
http://www.beers.co.jp/index.htm
オホーツク北見焼肉 のっけ
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-2-19 NS高円寺3 1F
TEL / 03-6338-2844
営業時間:月~金17:00~1:00、土日祝日16:00頃~0:00
定休日:水曜日 (休日営業の場合は振替え休み有り)
http://ok-nokke.com
くんねっぷ ミルククラウン
〒0991404 北海道常呂郡訓子府町柏丘118番地2
※移動販売車もしくは訓子府町内のスーパーにて販売しています。